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すてきな靴を描こう

森竹高裕

絵の具の使い方を教える




「すてきな靴」という題材で、水彩画をした。今回は、下絵・色づくり・バケツの水・色塗りなど、基本的なことを教えるのが主なねらいである。各自が自分の家から素敵な靴をもち寄った。


持ってきた靴をよく見て書きましょう。「かたつむりの線用意」と言ったらキャップを外して紙につけます。「スタート」と言ったら動き出します。紙から手を離してはいけません。
 

「かたつむりの線」というのは、かたつむりが動くようにゆっくり描く線のことである。こうすることで丁寧で味わい深い線になる。「かたつむりの線」で描くと「液たまり」ができる。

「液だまり」というのは、絵を見るとわかるように、インクが上にしみて玉のような状態になっていることである。ゆっくり書かなければこの液だまりができない。

「先生、どうやって書いたらいいですか?」と聞いてくる子がいる。そんな時には「大丈夫。動き出した後は手が考えてくれます」と答える。
「先生、間違えてしまったので、裏に書いてもいいですか(もう一枚紙をください)」とも聞かれる。そんな時には「動き出したがもう後へは振り返りません。人生と同じです」と答える。子どもたちは変な顔をするかきっぱりそう宣言する。

たっぷり時間をかけて、すてきな下絵を書いた。色塗りを始める前に


下絵が小さくなってしまった人で、絵を大きくした人はいますか? 
 

自信がないためか、どうしても下絵が小さくなってしまう子がいる。小さな絵では迫力が出ないので、コピー機を使って拡大コピーをした。同じ形でも大きさが違うとずいぶん印象が違う。こうすることで大きく描くことのよさに気づかせた。


絵の具を使うときにこうやって使うといいです。
 

絵の具の使い方のポイント説明していった。


  • 黒と白は使わない、色を混ぜるときは、大きな部屋で。白を混ぜると色が濁り、黒は他の色を殺してしまうため。仕上げで少しだけ使うのはよい。
  • 色を混ぜる時には、大きな部屋で500円玉ぐらいの大きさにする。色は必ず混ぜて使う。チューブから出してそのままは使わない。
  • 三つに分かれたバケツの部屋には、使い方が決まっている。
  • 絵の具は濃いめにぬっていく。紙が透けて見えるないようにする。
  • パレットやバケツが汚れたどんどん洗う。パレットをぐちゃぐちゃにしない。
  • くまどり筆は魔法の筆。どんなに細かいところでも描けるし、太くもかける。
 

一つ一つあげてみると、こんなにもたくさんある。さていよいよ色塗りである。


絵のなかでいちばん細かなところから色をつけよう。線は踏まないように塗ろう。
 

これは丁寧にさせるためである。神経を集中して丁寧に。これがいい絵を描く書くための秘訣である。


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