森竹高裕
絵の具の使い方を教える
「すてきな靴」という題材で、水彩画をした。今回は、下絵・色づくり・バケツの水・色塗りなど、基本的なことを教えるのが主なねらいである。各自が自分の家から素敵な靴をもち寄った。
「かたつむりの線」というのは、かたつむりが動くようにゆっくり描く線のことである。こうすることで丁寧で味わい深い線になる。「かたつむりの線」で描くと「液たまり」ができる。 「液だまり」というのは、絵を見るとわかるように、インクが上にしみて玉のような状態になっていることである。ゆっくり書かなければこの液だまりができない。 「先生、どうやって書いたらいいですか?」と聞いてくる子がいる。そんな時には「大丈夫。動き出した後は手が考えてくれます」と答える。 「先生、間違えてしまったので、裏に書いてもいいですか(もう一枚紙をください)」とも聞かれる。そんな時には「動き出したがもう後へは振り返りません。人生と同じです」と答える。子どもたちは変な顔をするかきっぱりそう宣言する。 たっぷり時間をかけて、すてきな下絵を書いた。色塗りを始める前に
自信がないためか、どうしても下絵が小さくなってしまう子がいる。小さな絵では迫力が出ないので、コピー機を使って拡大コピーをした。同じ形でも大きさが違うとずいぶん印象が違う。こうすることで大きく描くことのよさに気づかせた。
絵の具の使い方のポイント説明していった。
一つ一つあげてみると、こんなにもたくさんある。さていよいよ色塗りである。
これは丁寧にさせるためである。神経を集中して丁寧に。これがいい絵を描く書くための秘訣である。 |