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版画指導のポイント3

 

森竹高裕


指導方法
・自分があらわしたいものを彫る
・いらないところは黒く残す
・黒板(黒=版)にチョーク(白=彫った部分)で白くしていく。
 白が多くなりすぎると、目立たせたいものがわからないよ、と説明する。
・黒は黒の塊、白は白の塊として存在させること。
・空いた空間に小さななものを描かない。絵がチラチラする。
・空いた空間をどうするか考える
・人物を大きくとらえすぎない。人物を細かく表現しなくてはいけなくなる。


物語版画の題材
・絵になる動物、キツネの出てくる物語、動きのある動物
・ブレーメンの音楽隊、よだかの星、てぶくろを買いに


刷り
・ローラーを握らない
・ローラーを包んで、その重みだけで転がす。
・薄い層を何枚も重ねていく。
・油性インクの方が美しい
・刷りは教師がおこなった方が仕上がりがきれい。
・ローラーには2種類ある
 硬質:ローラー部分は赤:変化のない部分に適する
 軟質:ローラー部分は黒:凹凸の変化がある部分に適する



紙版画
・紙版画は人物が大きい方がいい作品になる。
・紙版画には古葉書がいい。インクの乗りがよく上品になる。
 紙が厚いので作業もしやすい。
・紙版画で模様つき(凹凸がある)紙は、部分的に使うのがよい。
 版全体に使うと黒がきちっと出ない。
 低学年では紙の種類の使い分け難しくないか。
・単独紙版画。一つひとつを大きくとらえること。
 ものとものを結ぶには、くしゃくしゃの紙で二つをつなぐと
 柔らかい雰囲気がでる。アルミホイルでも可。
・構成は逆八の字( \ / )でバランスを崩すようにする。
・はさみ(道具)を使うと、子どもの興味が長続きする。
・試し刷りは三層で試す。三つの層が、上:濃く、中:やや濃く、
 下:薄く出るようにプレスを調整すること
・単独紙版画+スチレン版画もおもしろい
 スチレン版画(発泡スチロール版)に色をのせて、台紙を作る。
 その上に、黒の単独紙版画をおこなうと面白い。



板紙凸版
・しっかり剥ぎ取ってコントラストをはっきりさせる。
・カッターではなく切り出し刀を使うと境がはっきり出る。
・切り出し刀を使うのは境の部分のみ。
 そのほかの部分は手でちぎる。柔らかい雰囲気に仕上がる。



木版画
・彫りの深いところ、浅いところがほしい



ドライポイン
・下敷き(セルロイド版)を縫い針で彫る。
・縫い針はシャープペンの芯のところに入れる。
・針でセルロイド版を彫っていく(すじを入れる)
・油性インクをかける
・ガーゼで拭き取る
・ガーゼで拭いたあと軽くふき取るとまだらの柔らかい感じになる。
・画用紙をぬらす
・フェルトを版の上に敷く
・ローラーにかける
・油性インクが染み出て、紙に転写される



一版多色刷り
・使用する色は、必ず白色を混ぜて明度を上げる。
 台紙が黒や紺なので、色が映える



ドウサを入れない和紙(棟方志功の方法)
・和紙に黒の油性インクで刷りを入れる。
・作品の裏から水性絵の具で色づけをしていく。
・絵の具が表側に染み出て色がつく。
・黒インクは油性なので、白い部分のみに色がつく
・絵画的作品ができる
 版画は版ができると、いろんなこと(遊び)ができる。

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