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版画指導のポイント

 

森竹高裕


書き始める前に
・友達同士ならばせない。絵を見合って、同じ構図の絵になる。
・人間は6〜7頭身ということをくどいほど言っておく。
・画用紙は縦に使うほうがいい。
・一人ひとりが描きたい題材を選ぶ。
・しゃべりながら描かせない。
・困っているときは、○○さんを参考にしなさいとアドバイスする。



構図(下書き)
・下絵づくりまでが勝負。彫り始めると元には戻せない。
・水彩画と同じように、雰囲気を感じさせる絵がいい。
・画面を縦横の線で区切らない
・歩くところから描いていく。
・空のない絵がいい。
・バードビューで見た構図を心掛ける。
・周辺にあるものから描く
・あまり几帳面なまっすぐの線だと絵が硬くなる。適当にいい加減の線がいい
・立体的に描く。3つの面が見えるように。
・人や物を小さく描きすぎない。小さすぎると彫ることができない。
・人物をアップで描きすぎない。顔の描写は難しい。
・見学にいったら、物を先に描き、人間は学校で描く。
・物と人物の重なりがあるといい
・人物には動きをつける
・学校で描くとき用に、写真を撮っておく。周りの風景もあとで使える。
・残すところは、版に黒マジックで塗る。
・白のかたまり、黒のかたまりがはっきりわかるようにする
・白と黒が交互に出てくるチェッカーフラッグのような下絵にしない。


彫り
・黒:白の割合は、7:3〜6:4くらいがいい
・全体の6〜7割が黒くなるようにする。
・背景は、深く彫るところと浅く彫るところがあるといい。
・背景の白黒の境界線は、はっきりとした線をさける(ぐにゃぐにゃ線)
・黒が上にくるようにして、上を重くする。
・カッターは少しだけ入れて、あとは手でちぎる。(板紙凸版)
・ケント紙を版の上に貼って紙版画のようにしてもおもしろい。
・彫りすぎたときは、紙を糊ではって直す。
・人の目と髪は黒。皮膚は白。
・人の線は、切れ目を入れておいてはっきりした線が残るようにする。
・物や人などはっきりとさせたいところは、深くめくる



刷り
・黒い部分が真っ黒くスカッと出るようにする。これがすべて。
・刷りは教師がすること。子どもに任せない。
・ローラーにインクつけすぎない。
・ローラーを動かす向きは、一方向。ローラーを往復させない。
・ローラーは、縦方向・横方向交互に塗っていく。
・セロファン紙を何枚も重ねるように、インクを何度ものせていく。
・薄いインクの層を何層も塗り重ねていく。最低でも10回以上。
・インクを何度もこすって、よく伸ばす。(冬場はよく暖める)
・夏のインクがベタベタして、よくない。冬のインクは仕上がりがきれい。
・インクは水性より油性がいい。
・印刷機の圧力を左右均等に調整しておく。
・1回目2回目の印刷が一番きれい。回を重ねるごとに悪くなる。



そのほか
・木版の試し刷りのこと
 版の上に紙を敷き、鉛筆でこすりだす(フロッタージュ)
 絵が浮き出てくるので、仕上がりを確かめる
 紙は広告用の薄い紙がよい。印刷屋に行けばもらえる。

・バレンの大中小
 本当のバレンには、真竹の皮でなった縄を渦巻き上に入れてある。
 買うと2〜4万円位する。
 真竹の皮がないときは、綿の太い荷造り用のひもで代用できる。
 彫りすぎた版に対しては、小さいバレンを使う
 彫りたりない版に対しては、大きいバレンを使う

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