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【 海・水族館の絵 】 指導のポイント

 

森竹高裕


海の塗り方について
・海の色は厚め(緑系+茶系)がよい
・筆をばらして、すき間をつける。水は少しでちゃっちゃっちゃ 
 → 太陽があたって光った海の表現になる
・白→海の色→水で取る→下地の白が浮き出てくる
・雪景色では、この反対のことをすると雰囲気が出る。
 濃い渋めの色で塗る(紺など)→濃い白をかける→白の間から下地の色が垣間見える
・海の色、一度ぬったあと雑巾で部分的に拭き取る。


水槽について
・水槽の深さを出すために、下の方ほど濃く塗りグラデーションをつける。
 上から、ライトの光を描き込む
・水族館で水槽を描くのは難しい。水槽と魚だけの絵になってしまう。
 水槽の向こう側に見ている人がいるような絵にしてもおもしろい。視点が、水槽の中にある。
・水槽の水は薄めでもよい。


海の生物について
・イルカや魚を浮き上がらせるために
 魚の回りを白で縁取ったり、海の色を水で落とす。
・目の引っかかり場所をつくる
 どこも均一に同じ塗り方ではなく、混んでいる場所(塗りこんである場所)は、
 魚の回りを、水をたっぷりしみこませた筆でふき取ってやる。
・重ね塗りの時、二回目に塗るのは雑の方がよい。下地の色が見え隠れする。
 濃い色+濃い色→子どもの仕事なのでずれた輪郭線ができる。このずれた輪郭線が魅力になる。
・魚のぬりかた(一例)
 1.一度目を塗る
 2.コンテで軽く塗って、指でこする
 3.一度目と同じ色で、もう一度塗る
・生き物を必要以上に大きく描かせてはダメ。細かい部分の描写を追究しなくて
 はいけなくなるし、生き生きとした絵にならない
・動物の絵は目が大事。生き生きとした目にしたい。



背景処理
・白い網でまわりを囲む
・構成
 構成に困ったら円(サークル)をつくる
 曲がった線(虹や弓のようなラインをつくる)→ 道や柵や網でつくる
・粗と密
 おおざっぱな部分とみっちり塗りこんである部分があるといい
・色は白黒に置き換えることができる。うんと明るいところ、うんと暗いところ
 を意識させて色を塗らせる。



そのほか
・絵を描かせる前に教師の出す条件
 同じ大きさはダメ、同じ方向を向いているのはダメ、同じ高さはダメ
・自分の好きな色は何?→その好きな色に子どもの遊びを加える
・絵は積み木と同じだよ
 1段2段3段目までは簡単。5段ぐらいになると難しい。バランスが崩れると壊れちゃう。
・白で残すところ:魅力がある。色は白が近くに来ると引き立つ

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